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・ 総入れ歯と部分入れ歯

総入れ歯は、歯がまったくない状態で作る入れ歯です。部分入れ歯とは、1本でも歯が残っている場合に、作る入れ歯です。部分入れ歯は、通常、残った歯に爪をひっかけて、入れ歯が浮き上がったり、ずれたりしないようにします。


左下の歯が5本残っている。


部分入れ歯(金属床)


上は、総入れ歯、下は部分入れ歯

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・ レジン(プラスティック)床入れ歯と金属床入れ歯

入れ歯を大きく2つに分けると、レジン床入れ歯と、金属床入れ歯に分かれます。レジン床入れ歯は、金属を使わずにレジン(プラスティック)だけで床ができています。一般的な入れ歯はこのレジン床入れ歯です。材質的にあまり薄いと割れてしまいますので、ある程度の厚み(最低2mm)が必要ですが、それに比べて金属床は0.5mmの厚みがあれば大丈夫です。
部分入れ歯の金属床入れ歯では、歯にひっかけるクラスプ(爪)と床を一体化することができますので、デザインも単純化されると同時に、変形しにくいがっちりとしたものが作れるという長所があります。
しかし、総入れ歯では、上顎に用いた場合に薄くできるという以外のメリットはあまりないように思えます。下顎では、かえって厚みのコントロールがしにくく、削ったり足したりの調整もしにくいため、欠点の方が多くなってしまいます。


金属床入れ歯


レジン床入れ歯

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・ アタッチメント入れ歯(ひっかける爪がない入れ歯)

通常、部分入れ歯では、残っている歯にクラスプ(爪)をひっかけて、入れ歯がはずれたり、動いたりしないようにします。しかし、笑った時などに、そのクラスプがキラッと光り、気になっている方も多いこととおもいます。このような場合には、精密な凸凹構造の特殊な装置を使うことにより、残っている歯と入れ歯を結合させて、入れ歯の脱落を防止するのがアタッチメントです。
アタッチメントは、歯の中につけるものと、歯の外につけるものの2つに分けられます。どちらの装置も非常に精密で、小さいのが特徴です。
装置が非常に精密なために、設計をする歯科医と実際に製作する歯科技工士に高い技術力がないと、良い入れ歯はできません。欠点として、壊れた時などに、修理や調整が非常に難しいことがあげられます。


アタッチメント入れ歯を装着するために、セラミッククラウンに、
精密に連結する部分が作製されている。


アタッチメント入れ歯が、連結部にぴったりと、入っている。


アタッチメント入れ歯。


上の奥歯に、アタッチメント入れ歯がはいっている状態。
外側に、金属は見えていない。
下の奥歯の部分は、インプラント治療がなされている。

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・オーバーデンチャー

ところで歯が残っているのに、歯科医が総入れ歯を勧めることがあり、そのことに疑問を感じた方もいらっしゃると思います。歯が残っている場合、通常は部分入れ歯となるわけですが、数本しか残っていない場合ケースでは、歯の根だけ残してその上に入れ歯がのっかるようにして、総入れ歯にした方が良いことがよくあります。
特に、残った歯の位置が悪い場合などには、人工歯の歯並びやかみ合わせを理想的な位置にすることが難しかったり、入れ歯の下に空気が入って外れやすくなってしまうからです。
このような入れ歯をオーバーデンチャーと呼んでいます。マグネット入れ歯も、オーバーデンチャーの1種です。

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・マグネット入れ歯(高性能磁石の吸引力で脱落を防ぐ)

マグネット入れ歯は、アタッチメント入れ歯の一種ですが、その中で現在、最もよく使われています。歯根部分にステンレス鋼を埋め込み、入れ歯の方に小さなマグネット(磁石)を装着します。マグネットは、とても小さいのですが、とても強力で、吸引力は、1個のマグネットで800gくらいまで、高めたものが完成しています。


入れ歯に埋め込まれたマグネットが、歯根に装着された金属部分にくっつく。

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・ コーヌスクローネ入れ歯(茶筒の原理で外れにくくする)

入れ歯をはずれにくくするために、茶筒の蓋と同じ原理を使うのがコーヌスクローネ入れ歯で、残った歯を削って内冠という茶筒本体にあたるような金属冠と入れ歯についた外冠という茶筒の蓋にあたる冠がはまりこむことによって、入れ歯が外れないようにします。
歯にひっかけるクラスプ(爪)が見えないために、審美的に優れています。
欠点としては、かなり精密に作る必要があり、調整、修理が難しい点です。


右下奥歯の2本が欠損している。金属の内冠がその前の2本の歯に装着されている。


コーヌスクローネの義歯。金属の外冠が、前出の内冠にはまりこむ。


コーヌスクローネ入れ歯の外冠が、内冠にはまりこみ、入れ歯は安定する。

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・ ソフト入れ歯(柔らかいシリコンを用いて歯ぐきに負担をかけない)

どんなに入れ歯の調整をしても、噛んだ時に痛みが出てしまうことがあります。それは、歯ぐきの粘膜が薄く、その下に尖った骨がある場合や、患者さんに食いしばりの癖がある場合などです。そのような場合には、柔らかいシリコン(軟性樹脂)を用いることで、痛みをかなり軽減することができます。
欠点としては、あまり長く持つ材質ではないため、半年や1年ごとにシリコンを変えなければならず、汚れやすいことです。また、シリコンを変える際に、微妙に形が変わってしまうことで、かみ合わせにも影響が出やすくなります。

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・ 無口蓋入れ歯

上顎の総入れ歯は、口蓋部分(上顎の天井部分)を全て覆うように作ります。それは、入れ歯の吸着を良くし、安定させるためです。しかし、患者さんによっては、気持ち悪くて入れていられないという方もいらっしゃいます。いくら、調整しても、我慢できない患者さんの場合には、口蓋部分をなくして作るしかない場合もあります。
ただし、欠点として、やはり入れ歯は、落っこちやすくなってしまいます。特に、上顎の土手が平らな場合には、適応症ではありません。しかし、そのような方の場合でも、インプラントを用いて、マグネット入れ歯にすることで、しっかりと安定した入れ歯を作ることが可能になります。

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・ インプラント入れ歯(人工歯根を利用してしっかり定着)

歯がなくなってしまったときの最後の砦が入れ歯でしたが、近年、強い味方が出現しました。それがインプラント治療です。
人工歯根を使用することで、非常にしっかりとした入れ歯が作れます。
詳しくはこちらをご覧下さい→インプラント治療

特に、浮き上がりやすい下顎の入れ歯では、とても役にたちます。歯根が残っていない方の場合には、インプラントを2本ほど、埋入し、マグネットを使用することで、驚くほど入れ歯が安定するようになります。
欠点としては、MRI(核磁気共鳴装置)の検査を行う際に、装置周辺の画像が乱れることがありますので、よく歯科医と相談して下さい。


インプラントに装着されたマグネットのアタッチメント部。


義歯には、強力なマグネットが、埋め込まれている。(金色の部分)

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・ブレード入れ歯

ブレード(blade)とは、刃という意味です。人工歯に、ブレードティースを使うことで、肉や繊維性の食品を噛み切りやすくなります。十字型の刃の部分は、人工歯全体に使ったものと、写真のように一部だけのものがあります。ただし、すり潰す食品には、あまり向いていません。

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