フォーラムブログ

2010年12月10日 金曜日

しっかり噛むことはボケ防止

咀嚼することは脳に刺激を与え、脳を若返らせることが、様々な実験からわかっています。
逆に言うとうまく噛めない入れ歯を使っていると、脳への刺激が少なくなり早くボケる一因にもなりかねません。


岐阜大学医学部が、上の奥歯を抜いたり、削って短かい歯にしたネズミの記憶力を調べる実験をしたところ、若いネズミでは奥歯の噛み合わせが悪い場合でもあまり差は出ませんでしたが、年とったネズミでは、大きな差が出ました。
さらに、この実験では咀嚼がうまくできないネズミでは、海馬(大脳辺縁系)への刺激が弱くなり、脳細胞の数が72%まで減ってしまうことも明らかになったのです。

とりわけ、場所を記憶(空間認知)する機能が著しく悪化することがわかりました。高齢者が外出して自分の家にたどり着けなくなる「迷子現象」は痴呆発見の手がかりとしてしられていますが、この迷子現象はまさに空間認知の機能障害なのです。
ですから、よく噛める入れ歯を使用することはボケ防止にも大いに役立つことになるでしょう。

投稿者 フォーラムデンタルクリニック